鉄筋挿入工出来形確認に特化した”非破壊調査測定装置NND-01”が完成しました。
鉄筋挿入工における施工後の出来形確認は破壊確認が殆どでしたが、”NND-01”を利用することで、大掛りな機械作業を必要とせず、安全・簡単に測定ができます。
施工管理分野では、通常の出来形管理に対する補完データとしての利用や施工後の出来形確認のほか、立会や工事検査時にその場で出来形が確認できるなど、施工の信頼性が高まります。
◆目 的
施工後不可視となる鉄筋挿入工の施工管理においては、削孔長(補強材長)の全数管理を要求される場面も多く、現場管理者に対する負担の増大とともに危険性の高い作業となっています。 また、維持管理分野では、補強材に対する施工後の根入長確認、供用してからの腐食度合、破断に対する調査の殆どが、建設機械を用いた破壊確認によっておこなわれているのが現状です。
本装置は超音波を用いた非破壊調査手法により、施工後の鉄筋挿入工等補強材(アンカー鋼棒)や鋼製矢板等の地中挿入・埋設物出来形確認および施工管理作業を従来手法より省力化し、安全且つ経済的におこなうことができます。
◆特 徴
- 鉄筋挿入補強材特有のネジ節を原因とする超音波乱反射の影響を低減させるノイズフィルター搭載
- 通常判定が困難な波形もノイズフィルター・感度・波形倍率表示等の調節により明瞭化
- 鉄筋挿入補強材D19~29㎜、長さ5.0m程度の測定が可能
- 鉄筋挿入工に特化した解りやすいディスプレイ表示
- Bluetoothによる遠隔操作
- タッチパネルによる高い操作性
- 内蔵HD・SDカードによる大容量データ保存
- その他、地中および構造物への鋼製埋設物の測定が可能