◆工法の概要
客土吹付工(NGM緑化工Ⅱ型)は、一般に法面勾配1:0.8より緩勾配で、土壌硬度27㎜未満の肥料分の少ない土砂や礫質土を緑化する工法です。 通常、盛土法面で多く採用されています。
施工方法は、ポンプ圧送によりバーク・黒ボク・ピートなどを主体とした緑化基盤材(プラスコンポ客土用)に肥料・種子を混練した高粘度のスラリー状材料を、厚さ数㎜~3㎝程度吹き乗せます。 吹付ポンプの多くは車載式で機動性に富んでいます。 また、スラリー状の材料は、一度に厚い基盤を造成することが難しく、厚層な場合は数回に分けて吹付をおこないます。
なお、施工手法がポンプによる散布なので、耐降雨強度は10㎜/hr程度と高くありませんが、緑化基礎工である繊維ネット・亀甲金網を併用することで、基盤流失を軽減することができます。