◆工法の概要
「資源を活用しゼロエミッションに近づけた環境型社会の構築に向う」
NETIS登録番号 QS-980200-V
植物誘導吹付工は、従来は不用とされていた建設工事などから発生する根株・幹・枝葉を主役とした生育基盤材により、再び表土層としてよみがえらせる、環境負荷を低減した緑化工法です。 破砕された植物発生材は通常微生物の増殖が生じ生育基盤材には不向きとされていましたが、独自の活性酵素剤の添加により増殖を抑制し、発酵をスムーズに導く理想的な生育基盤の製造と吹付システムです。
また、循環型社会においてリサイクルは不可欠な手法であり、さらには移入や輸入した植物の導入をできる限り回避して本来の地域の植生に戻すことが求められていることにも応えています。
◆特 徴
【コスト縮減】
⇒伐採などによって生じる植物発生材(枝葉、樹木、根、竹など)をチップ化した破砕材を有効活用するため、諸資材や経費は比較的安価です。
【生育基盤】
⇒破砕材(生チップ)に保肥性、保水性の条件を満たした添加剤「はえるちゃん」を混入することで腐敗を回避し、植物の発芽、生育に適した環境を形成することができます。 また、造成基盤の表面は繊維の絡みとともに基盤構造に一定の空隙が確保され、固相率は35~40%と透水性も良好です。
【自然度の高い群落形成】
⇒のり面付近に自生する植物群と同じ種類の植物を誘導することができます。
【耐久性の高い造成基盤】
⇒破砕材を使用することで、ネット耐久効果、保温効果、スポンジ的保水効果が維持され長期的な発芽・生育に適しています。 無播種で3年間放置しても降雨による侵食土砂量がゼロです。
【研究会の取組み】
⇒地域性種子の導入をはじめ自然侵入促進工(無播種)など、積極的に新しい取り組みをおこなっています。 また、全国各地で定期的に追跡調査を実施し、多くのノウハウを蓄えています。