◆工法の概要
「自然環境を損なうことなく、斜面を安定させる工法」
NETIS登録時番号 CB-20050-A(新技術としての掲載期間を終えています)
樹木伐採や法切を行わず、現況地山のままで施工するという斬新な発想から誕生した工法です。
ノンフレーム工法は、斜面上の樹木などが持つ斜面安定効果を活かしつつ、補強材と地山の相互作用によって、自然斜面全体の安定性を高める工法で、補強材・グラウト・支圧板・頭部連結材(ワイヤーロープ)によって構成されます。
本工法は、自然斜面上の樹木根系をイメージし開発され、補強材→樹木の主根、支圧板→樹根、頭部連結材→根系の役割を果たしているとしています。
◆特 徴
【景観、環境保全】
⇒法切や樹木伐採を行わずに施工するので、施工後も元々の景観・環境が維持できます。 また、CO2削減や、生物多様性保全にも貢献します。
【コスト縮減、工期短縮】
⇒斜面を改変せずに施工するため、樹木伐採や切土・法面整形、植生工といった工程が不要です。 また、二次製品の支圧板を用いるので、工期短縮・コスト縮減が実現できます。
【厳しい現場条件でも適用可能】
⇒切取土砂(残土)や伐採木の搬出作業がなく、小型機械で施工できるので、 搬入路が設置困難な現場でも施工できます。
⇒コンクリートに頼らない工法なので、圧送設備等が必要なく、小規模施工ヤードで施工できます。 また、現場との高低差や距離の制約もありません。
【施工時の優れた安全性】
⇒従来技術の場合、法切によって地中応力が解放されるなど施工時の斜面安定バランスが乱れることがありますが、本工法は現況斜面のままで施工できるので、施工時にも斜面安定性を乱しません。 しかも二次製品の支圧板を用いるので、急斜面作業が省力化され、作業の安全性向上に繋がります。